概要
こんにちは、サーバーサイドエンジニアのM-Yamashita01です。
今回は、以前の記事で紹介しました「CLOMOの開発スタートガイド作成までの道のり」の続編となります。
この記事では、CLOMOの開発スタートガイドVersion2.0プロジェクトを進めるために取り組んだ、2つの「見える化」を紹介します。
この記事で伝えたいこと
- 課題の優先度設定による見える化
- カンバンによる見える化
背景
昨年、CLOMOの開発スタートガイドとしてVersion 1.0をリリースしました。
ですが、このリリースで開発スタートガイドとして必要な項目がすべて揃ったという訳ではありません。
「あの資料はどこにある?」、「この仕様を知っているのは数名だけでは?」といった課題が次々と出てきます。また開発スタートガイドVersion 1.0に入り切らなかった課題もあります。
この課題に対応するため、開発スタートガイドVersion2.0プロジェクトを実施しました。
2つの見える化
課題の優先度設定による見える化
プロジェクトの実施にあたり、どんな課題があるのかを把握するため、活動メンバーがそれぞれ感じている困りごとの洗い出しを行いました。この洗い出しを進めると同時に、本活動の当初の背景である「オンボーディング対応時間の増加」、「複雑化した全体像の把握」、「仕様書の散在」の3つの問題をベースにした課題の深掘りも行いました。
その結果、数時間でできそうな小規模な課題から、工数がそれなりに必要な大規模な課題まで、多くの課題が挙がりました。
課題の洗い出しと深掘りができたことまでは良かったのですが、課題が多すぎるためどれからやるべきか収拾がつかなくなっていました。
この問題の解決のために、優先度の設定を取り入れました。
プロジェクトに割けるリソースには限りがあるため、対応できる課題数には限界があります。
優先度を使うことで、「どのくらい困っているのか?」、「緊急度はどの程度なのか?」を可視化できるようになります。
実際に優先度をつけた結果は、以下表の画像になります。
この優先度の設定の際には、プロジェクトメンバー間で、なぜその優先度なのか、本当にこれをやらないといけないのか、代替案はないのかを議論していきました。この議論により、課題とその背景をプロジェクトメンバーで共有し、課題への理解が深まりました。
その結果、どの課題をピックアップして対応すべきか把握しやすくなりました。
カンバンによる見える化
解決したい課題が決まったので、次はプロジェクトの進め方について話し合いました。
前回の活動では、プロジェクトメンバーで各課題に取り掛かっていましたが、それらの課題の進捗を把握するためには、週次の進捗報告会でしか確認できない状態でした。
そのため、以下3つの問題が発生していました。
- 課題一覧の把握ができない
- 誰がどの課題に取り掛かっているのか把握しづらい
- 取り掛かっている課題の進捗がどんな状況なのか、担当に聞くまで分からない
これらの問題の根底にあるのは、見える化ができていないことです。
よって見える化ができれば解決につながると考え、カンバンを導入しました。このカンバンでは、5種類の列を設定し、該当する列に課題をセットするようにしました。
- 実際に使用したカンバン
- カンバンの各列名
- TO DO: 取り掛かり前
- IN PROGRESS: ドキュメント作成作業中
- WAIT FOR PDO TO REVIEW: プロジェクトメンバー間のレビュー中
- IN REVIEW FOR PDO: 開発メンバー全体によるレビュー
- DONE: 作業完了
この結果、前回の活動での進捗会議を待つことなく、課題の状況把握やプロジェクトの進捗具合をいつでも誰でも確認できるようになりました。
また、遅延しそうな課題にいち早く気づき、どこに時間を取られているか、どうやったらリカバリできそうかを早めに検討できるようになりました。
まとめ
今回の記事では、CLOMOの開発スタートガイドVersion2.0プロジェクトを行う際に作業の見える化を実施しました。
この見える化で、どの課題に焦点を当てるべきか、誰がどんな作業を行なっているかを把握でき、プロジェクト実施中に発生した問題に対する早めの検討ができるようになりました。
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